村上春樹の翻訳本
2008年 04月 19日これから読もうと思っている本。
表紙がティファニーブルーってところが素敵ですね。
村上春樹が好きで、時々その世界に足を踏み入れたくなる。
ホワイトノイズをかけたみたいに生活音が感じられず、現代シュールアート絵画のような奇妙で光っていてツルリとした独特な文体。
主人公の僕と一緒に、サンドイッチやドーナツを食べたり、パスタをゆでたり、ビールを飲みながら音楽を聴いたりする。
時には地下を追いかけ回されたり、恐竜の骨を磨いたりしてね。
そんな春樹ワールドの他に、彼は翻訳物という世界も持っている。
私が衝撃を受けたのは、レイモンド・カーヴァーの翻訳だ。
簡潔で言葉数少なく、さらっと読むと無味乾燥に見える文章なのに、そこに浮かんでくる光景は一体何??
文の間から、絵が1枚1枚切り取られて並べられていくような鮮やかさ。
「ささやかだけど、役に立つこと」なんて、短編映画のようで何度も読み返してしまった。
原書まで読んでしまったわー♪
彼のすごい所は、原書で読んでも、訳文を読んでも印象がかわらない事だ。
なかなかそういう翻訳って難しいんじゃないかな。
そんな事で、この新刊もすごく楽しみなのだ。
どんなホリーが現れてくるのでしょう。
ヘップバーンじゃない事は確かだな。きっと。(゜-゜)
by nihaoperio
| 2008-04-19 10:59
| ぺりお考える