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化け物の文化誌展へ。

先週の金曜日、念願の『化け物の文化誌展』に行ってきました!
化け物の文化誌展へ。_e0072264_22524660.jpg


連れはもちろん化け物マニアぺり妹です。

会社帰り上野駅で待ち合わせ、はやる気持ちを抑えつつ真っ暗な上野公園を博物館へと向かいました。

今、科学博物館では併設で「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」もやっているのですが、「やはりカッパと天狗のミイラを見ない事にははじまらん。」って事で、エジプトには目もくれず化け物へまっしぐら。(ちなみに化け物展は常設展料金500円で見られます)
会場内に入るなり、カッパです!
カッパのモデル、カッパの絵、カッパのミイラ、カッパの手・・・・
それは、私が想像してた青くてつるんとした可愛らしいカッパではなくて、爬虫類系のぶちぶちだらけの不気味な姿ばかり。
絵なんて、ふざけて描いただろう?というようなホラー漫画チックなカッパ!
カッパはエイリアンだ、という説があるけれど本当かもしれない、と思われる風貌でした。

カッパの隣には人魚のミイラがありました。
頭部が2つあり、猿のような手と鯉のようなひれがついていてまさに人魚ですよ。
しかし!その日まで私は全然知らなかったのですが、これは作り物だったんですね~。(カッパも天狗も)
人魚のミイラX線.JPG
ほら!こんなX線なんてあてられて調査されちゃって・・・^_^;
化け物の文化誌展へ。_e0072264_22522776.jpg


実は頭部は張子、口は魚、胴体は不明、下半身はシュロのような木質にコイのような魚の鱗とひれを貼り付けた物だそうです。しかも、針金で固定されてるし。ちなみに天狗は猫だって。
ああ・・ショック。せっかく本物だと思ってたのに。
ぺり妹には「当たり前だろう。」と冷たく言われてしまうし。ああ・・
傷心気味に別の所へ回ると、今度は本草綱目等の文献がいっぱい。
もう、ミイラシリーズが終わると、化け物というよりも科学コーナーの雰囲気です。

そうそう、妖怪屏風がありました。
これは作品なのか、展覧会用のオブジェなのかよくわかりませんでしたが、妖怪図のコピーを適当にいろいろ張り合わせてあり、いろいろな画家の妖怪を見ることができました。
その中に、名前は知らないけどものすごーくデフォルメ&いい加減&落書き風&ぷっすまの草なぎ君風の絵がシリーズであって、あまりのひどさに2人で笑い転げました。私でもかけそうだったなあ~。

第2会場は「化け物の進化」という事で、文献ばかりでした。
井上円了、柳田國男、南方熊楠、寺田寅彦等。
ちょっとトーンダウンかな。
ぺり妹は寺田寅彦を見て「学天則!学天則!」って騒ぐし。
いやいや、きみは「帝都物語」の見過ぎですから。^_^;

ミイラ軍団で笑わせてもらい、すっかり満足して会場を後にしました。
その後、お決まりのコースでミュージアムショップへ。
ここも何だか独特でしたよ。
科学博物館だけあって、骸骨とか宇宙食とか石とかどくろ模型とかミイラの本とかいろいろいろいろ・・・・少しだけお勧めします。

次回は範囲を広げて『世界の化け物誌展』に期待します♪
by nihaoperio | 2006-10-29 22:50 | 音楽、芸術、催し物