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ペットのためのメディカルアロマ

先週の土曜日、『ペットのためのメディカルアロマアカデミックコース』の講座を受けてきた。
http://www.jmaacv.com/index.html

メディカルアロマというのは、今一般的に普及しているイギリス式のアロマテラピーと違い、医療レベルで精油を活用していくもの。
フランス・ベルギーで医療として認められ、保険適用もされている。
今まで、イギリス式のアロマテラピーしか接したことがなかったので、今回の講座は初めて知る事が多くすごく面白かった。

イギリス式は、主に癒し、リラックスを目的としている。
例えば良い香りを芳香浴として楽しんだり、キャリアオイルに混ぜてマッサージしたり。
鼻から香りを嗅ぐことによって精神的面に働きかけるのが主流だ。

フランス式では、代替医療として治療を目的とする。
精油は原液で使用し、塗布、経口も可。
医薬品として使用するので、十分な知識と信用できる精油選びが必要になってくる。
成分表をしっーかり読み込むことが最も大事。

目からウロコだったのは、精油は希釈するとほとんど皮膚に浸透しないってこと。
キャリアオイル(希釈用のオイル)は、分子量が1000以上になってしまい、精油の成分の浸透をさまたげるそうだ。
これは治療よりも、香りによるリラクゼーション&マッサージによる代謝をうながす効果のみ、と考えた方が良いそう。 (それはそれでOKですよ!)

それから、ひとつの精油名でも成分の違いで種類がたくさんあること。
例えば、ラベンダーだけでも数種類ある。
本などには、ラベンダーの効用は「沈静、リラックス、抗菌、やけど、怪我によい」と説明されているが、実はラベンダーの種類によって沈静・鎮痛のみの成分、怪我やけどに効く成分、等々全く違う。
売っているラベンダーも成分が「ラベンダー油」としか明記していないものは、一体どのラベンダーで何に効果があるかわからないのだ。
ユーカリやティートゥリーが抗菌にいい精油の代表になっているが、実は抗菌成分の値である「フェノール係数」がパルマローザで12、ユーカリやティトゥリーは係数3~4しかなかったり。
今回のアカデミック講座では、14種類の(13かな?)の芳香分子成分の名称とどの精油にどれだけ含まれているかを勉強したが、アドバンスコースでは70いくつか覚えなくてはいけないらしいー!
モノテルペン炭化水素類、 モノテルペンアルコール類、、炭化水素類、ジテルペンアルコール類、脂肪族アルコール類、芳香族アルコール類、エステル類、ケトン類、フェノール類、フェノールメチルエーテル類、テルペン系アルデヒド類、芳香族アルデヒド類、脂肪族アルデヒド類・・・・・
きゃーーーーー!!!(>_<)(>_<)(>_<)
それから、分子構造の式だとか図だとか・・・。

講座内で、実際クリーム、ジェル、ウォーターを作成した。
私が選んだのは、ラベンダークリーム(素晴らしい香り!)、究極のアンチエイジングジェル(このレシピをゲットできたので使い続けるぞー!)、パルマローザを使った抗菌ウォーター(わんこのイヤークリーナーに使える)。
どれも、成分がしっかりわかっているので安心して使え、かつ効果的だ。

一番知りたかった、猫への精油の影響だが、「○○という精油が駄目です」というのは誤り。
精油名ではなく、含まれている成分に問題があるそうだ。
今までやみくもにアロマテラピーはできない、と避けてきたが、これからは成分表をチェックして使っていこうと思う。

次回のアドバンスの講座、すごく受けたいけど金額の点で悩み中・・・・・。

それにしても精油の奥深さ。ますます引き込まれていきますーー!


056.gif今、ネットや雑誌、本などであらゆる情報が飛び交っていますが、それらは又聞きであったりする事が非常に多いです。
真実と別の情報が流れ、それが広まるにつれまったく別の内容に変化しているものもたくさんあります。
精油に関しては、自分で講座を受けるなり、しっかりとした知識を持つ人から直接アドバイスしてもらったりしてから使用することをおすすめします。

by nihaoperio | 2009-04-07 10:44 | 動物のお勉強