幕末百人一首

“手をとりて共に行きなば迷はじよ いざたどらまし死出の山路”

これは、会津藩家老、西郷頼母の娘の辞世の句。

戊辰戦争時、足手まといになることを拒否して家族郎党21名全員自害。
この句は、上の句を16歳の姉が、下の句を13歳の妹が詠んだもの。
胸が裂かれます・・・。

最近『幕末百人一首』(学研新書)という本を、何となく持ち歩いて眺めている。
これ、幕末のあらゆるジャンルの人達の句を百首集めてある珍しい本。
『愛国百人一首』とはまた違って(これも大好き)、勤皇の志士だけでなく、朝廷から大名、志士、民間まで幅広くとりあげられている。
島津斉彬があると思えば、大河で話題の篤姫、坂本竜馬、近藤勇、清水の次郎長、人斬り以蔵まで!

いやもう何がすごいって、たった百何年前の人たちなのに、誰もが和歌を詠む心得があることだ。
武家の一般教養だとはいえ、今の時代では考えられないなー。
まあ、こりゃへたっぴだ、っていうような笑える歌もあるんだけど。それはそれで微笑ましい。

それと、もうひとつ感動したのは彼らのまっすぐさ。
「国を憂える」というひとつのキーワードに向かって、自我を捨てて邁進するそのひたむきさ。
もちろん、暗殺、焼き討ち、切腹、等々は現代では到底受け入れられる行為ではないのだが、歴史を検証するのに、現代の精神文化、時代背景をもってみるのは誤りだと思う。
私は、彼らの精神性の高潔さに感動を覚える。(←うっ、何様だ君は?って感じねー)

全く関係ない話になるが、我が家のぺり夫、私が「お先に~♪」と言うたびに「お見事」という。
常々、「変なやつだな。どういう意味なんだろう?」と疑問に思っていた。
が、この前、日本テレビ年末時代劇『白虎隊』を見てようやく謎が解けた。
それは、戊辰戦争で会津藩が最後を迎えるシーン。
丹波哲郎扮する会津藩家老、神保内蔵助と、佐藤慶扮する次席家老、田中土佐。
炎に包まれて、共に切腹するところで・・。
神保が先に「お先に」と腹に刀を突いた時、田中土佐が一礼しながら「お見事」と。

これだったのかーーーー!(ーー;)
おのれ、ぺり夫め。いい場面を記憶してたのね。

ってすみません。変な終わりで。
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by nihaoperio | 2008-02-28 10:56 | 日常のひとこま