『土を喰う日々』

秋になって、語学へかける情熱と時間はすっかり料理へとすりかわり、何となく新鮮というか、世界の色が変わったような気分になっている。
空いている時間の大半は、料理本や関連する随筆などを読み、台所に立っては何だかんだと作って楽しんでいる。
部屋もあれこれ模様替えして、料理をしやすくしてみた。(狭い家だけど・・)

でも料理は理論ではない。
食べるもの。体を作るもの。感謝して受けとるもの。

そんな風に思いながら、常に肌身離さず持っている本がある。
以前、Shiraさんに教えていただいた、水上勉の『土を喰う日々』。



この少々古臭く、生真面目な文体で書かれた随筆集には、「食べ物をいただく」ことに関する真の心がつまっている。
氏が子供の頃に老師に教わった「典座教訓」の教え。
命ある物をいただく気持ち、食材に対する扱い方、いただくときの心構え・・・。
そして、旬の食材の料理法なんかも実に魅力的だ。
宝物のような言葉に満ち溢れていて、1ページ1ページ大事にめくってしまう。
しみじみと心の奥に響く名著だと思う。

今、マクロビとかオーガニック主義とかいろいろ流行っているけど、この本を読めばそういう事の髄のようなものがわかるのではないかな、と思う。
『典座教訓』と並んで私のバイブル本だ。

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とはいえ、ストイックに料理をしてるわけじゃないんだけど・・・。(^_^;)
大事なのは気持ちね、感謝の気持ち。



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人の家のベランダで遊ぶ茶とら。
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by nihaoperio | 2009-11-03 18:21 | 日常のひとこま