「ポタラ宮と天空の至宝~聖地チベット展」へ。

良い天気だったので、洗濯物を干してから上野へふらふら出向いてみた。

今上野では、気になる展覧会が目白押し。
もう行ったけど、国立科学博物館では『シカン展』。
上野の森美術館では『聖地チベット展』。
国立西洋美術館では『古代ローマ帝国の遺産~栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ』。
東京国立博物館では『皇室の名宝展』。

いやー、全部見たいのだけど、予算の関係で今日は1つ。
そこで、平日の夜は開いていないチベット展に決めた。
ローマと皇室は金曜の夜に行こう。

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この展覧会開催にあたって、たくさんの運動が起こった。

「中国共産党は、6000を超える寺院を破壊し、膨大な仏像を破壊してきました。それなのに、侵略と略奪の事実を隠したまま、チベットの財宝を中国の世界中に展示しています」

これは、19日に行われた抗議デモ「チベットの真実を訴えるピースウォーク」で、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のラクパ・ツォコ代表が訴えた言葉。
このような抗議に対して、主催者は「チベット人というものは存在しない。いるのはチベット族だ」って答えたのだ・・・。

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複雑な気持ちで、会場に入った。
最初の挨拶のパネルがいかにも空々しくて悲しくなる。

とはいえ、展示物は息を呑むほど素晴らしかった。
坐像の多いこと。
どれもおなかいっぱいになりそうなほど精巧で手が込んでいる。
蓮マンダラという、立体的な黄金の蓮の花の中に仏像がいて、1枚1枚の花弁にも仏達がくっついていて(何と言う説明だ・・(汗))、その花弁を閉じることが出来る、という物がすごく面白かった。
チベットならではの発想じゃないかと。
確か「おむ・まに・ぺめ・ふむ」は、「蓮の中の光」という意味もあったような。
誰の心の中にも蓮の花があり、そのなかには宝光=仏がおわす、っていう。
美しい考え方ですね。

チベットと中国(元・明・清)とのかかわりもとても興味のあるところだ。
朝鮮と中国のような朝貢関係とも少々違う、かなり特殊な関係を続けている。
チベット仏教という物によって互いの立場が上になったり下になったり、そこら辺の歴史を知ると、今の中国とチベットの関係がまた別の意味を持って感じられるかもしれない。

全部見終わり、おみやげコーナーをぐるりと見たけど、またなんだか悲しくなってしまった。
何だか、中国人がチベットを商売にしているような雰囲気満々で・・。

会場の外では、FreeTibetの方がパンフレットを配っていたり、何か質問に答えたりしていた。
とても静かで穏やかで、それだからこそ、チベットの人々の悲しみと必死の訴えを強く感じたのでした。
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by nihaoperio | 2009-10-11 21:49 | 音楽、芸術、催し物 | Comments(0)