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若冲と江戸絵画展を見る。

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長沢芦雪画『幽霊図』
乱れた髪をかきあげる手がこの世の物ではありませんね・・・。


金曜日に、上野の東京国立博物館で開催されている『若冲と江戸絵画展』へ行って参りました。
ちょうどその日落雷のせいで電車が止まってしまい上野に足止めだったし、「幽霊画」があるという情報を入手したので、それも見たいなあ、と思って。

館内は、適度ににぎわっていました。金曜の夜だけあって、会社帰り風の人がほとんどです。

101点の絵は、「正統派」「京都の画家」「エキセントリック(←もちろんこれが若冲)」「江戸の画家」「江戸琳派」と5つのコーナーにわけられていて、非常に見やすかったです。

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伊藤若冲画『猛虎図』

若冲の現代にも通じる、イラストチックな動物達が面白くて、しっかりと目に焼きつけてまいりました。

最後の「江戸琳派」のコーナーは、ほとんど屏風でしたが、この展示方法が変わっていました。
屏風はガラスケースに入っていません。館内の照明はほとんど落とされていて、屏風の部分のみ、自然の光が徐々に変化していくような照明があてられています。
見ていると、和室に置かれた屏風の前に1日坐っているような奇妙な錯覚に陥りました。朝日が昇り、午前の明るい光、午後のややけだるい光、夕暮れ時のもの悲しい光があたっているように・・

そして、そこに幽霊画が!
↑の絵とは別の、もっともっと怨みと悲しみにみちた恐ろしい顔の1枚がひっそりと展示されていましたよ・・(直視したくありませーん)
そこの光も明→暗、暗→明と変化していて、不気味さを倍増しておりました。暗くなった時の絵の凄まじさといったら!さすがの私も、家には置いておきたくないと思ってしまうほどです。^_^;

この展覧会、8月下旬までやっているそうなので、もう1度行って見たい、と思いました。9月からは京都国立近代美術館に行くそうです。

みなさまもぜひぜひ。おすすめですよ~。
by nihaoperio | 2006-07-17 22:56 | 音楽、芸術、催し物